農業を舐めてたって話。
最近茎を見ただけで雑草か稲か見分けられるようになった浅羽Follow @9_ga_na です。
農業と全然関係ないことばっか最近書いてますが、実を言うと僕はお米隊員です。
週に3〜4日は仲の良い農家さんの畑に行き、お米・とうもろこし・豆を耕したり、雑草抜きを手伝ったりしてます。
僕が村に行くと「ムズング(外人様)が来た!」と神のように扱われます。
まあただでさえ珍しいですからね。
最初はそんな中で「お米の専門家が来た!俺たちにアドバイスをくれ!」と言われるわけです。
まあそんなに知識ないし、「雑草抜きしっかりやっといて」って言ってました。
現場経験は絶対必要
「バイクも使えるようになったし、じゃあ雑草抜き手伝ってみるか」と思って農家の畑に行きました。
実際農家さんと同じように素手で4時間炎天下の中やってみたところ・・・
農家ってクソ大変
ってことが分かりました。
手傷だらけだし、雑草抜きってこんなに過酷と思わなかった・・・
— 浅羽政良 (@9_ga_na) 2016年10月29日
「雑草抜かなきゃダメだよ!」とか言ってたけど、やってみて分かることもある。
僕らはどんなに知識がなくても「日本から来た」というだけで、途上国の人には世界1・2番目の産業国から来た人間ということになります。
彼らにとっては雲の上のような存在です。
それに甘んじて偉そうにアドバイスしたり、傲慢な態度を取るなんておこがましいにも程がある。
だって自分だったら「たかだか数カ月、数年いるお前が何言ってんだ?」って思いますからね。
少なくともその土地に何十年も住んでいて、その土地のことも農業に関しても彼らの方が遥かに知ってる。
どんな仕事でも一緒です。
現場を知らない人間が語る言葉は机上の空論だ。
↑ちょっと前に流行った踊る大捜査線の「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ」ですね。
僕らにしかできないこともある
こう書いてみると知識もないし、経験もないそこら辺の若者は何もできないように思えます。
しかし僕らにしかできないこともある。
首都にいる時に協力隊OBの方と話してる時に言われた言葉
村人たちと仲良くなって、「お前は兄弟だ!」とか言われるのも楽しいけど、私たちのような外人だからこそできることもある。
例えば一流ホテルの支配人と会えたり、政府のお偉いさんと会えたり・・・
はっと気付きました。
たしかに今までは現地語勉強して、「お前ルガンダ語話せるのか!?お前は兄弟だ!」とか言われて、少し浮かれてました。
僕も村人の一員なんだと。
協力隊OBの方にも言われましたが、そんなわけがない。
だって考えたらお金も彼らより遥かに持ってるし、大学も行ってれば行きたいと思う場所にだってどこへでも行ける。
売り方を変える
農業に関しては知識も経験もないけど、何が自分にできることかを考えてみると・・・
少しでも購買価格が高い売り先を見つけることや価格交渉をすることだと思いました。
ほとんどの店で売ってる価格は一緒ですが、たまに違うお店がある。
ということは購買価格も違うのではないか?という仮説が浮かび上がりました。
ということでまずは穀物の商流(バリューチェーン)を調べています!
幸いにも前職が営業なのでこういうことは得意です。
まとめ
今回は農業をやって傷だらけになった手を眺めながら、自分にできることは何かを考えました。
どんな仕事でも一緒ですが、現場を知らない人間の言葉に価値はありません。
また知識も経験もない人にも必ずできることはある。
そして人それぞれ得意分野は違いので、得意分野を見つけて、できることを探しましょう。
僕は売り方を変えることを手伝います!
もちろん現場を知る農業も手伝いながらね。