浅羽、牛を買う。〜第3回レポート〜
ついに念願の牛買いました!
初産(現在妊娠8ヶ月)、ホルスタイン(?)で1,500,000シリング(5万円)。
日本だと平均70万、高いと110万くらいするので、かなり安く買えました。
今まで色々な牧場行ったりしてきましたが、ここまで好条件な牛に巡り会えると思いませんでした。
ウガンダにもある酪農プロジェクト
牛を買う1週間前に首都から南西250km行ったところにあるムバララというウガンダの第2の都市に酪農プロジェクトが入ってるという情報をJICA専門家の方から教えて頂き、行ってみました。
プロジェクトの内容は「酪農家(ムバララ周辺)の牛の衛生管理」についてです。
乳房炎とか耳で聞いたことはあるけど、どんな病気なのかもあまり知らなかったし、獣医の方々がどんな仕事をしているのかも知らなかったので、大変勉強になりました。
改めて今まで日本で牛乳や乳製品売ったりしてましたが、「乳牛についてほとんど知らなかったんだな」と思いました。
岡本先生、三山さんありがとうございました!
勢いで買った僕の牛
僕の任地ミティアナとムベンデのちょうど真ん中あたりにチガンダという町があり、毎週木曜日にマーケットデーと呼ばれるあらゆる物(生き物含む)を売る日があって、それに行き、牛を買いました。
牛飼いと一緒に行き、「この牛が良い!」とゴリ押ししてくるので、「今日見に来ただけ」と伝えたが、よく考えると今日その牛が売れてしまえば、もうこの牛に出会うことはできない。
条件も自分が望んでた牛だし、値段も予算内。
「もう勢いで買っちゃうか!」と思って買うことに。
「さあ、酪農家としての生活が始まるぞ!」と意気込んでたのですが、よく考えたら牛舎ができてない。
そして輸送トラックもない・・・。
とりあえずその牛飼いの牧場へ預けることに。
ただその牛飼いが「牛が病気になって死んだ!」とか嘘で言われたら太刀打ちができないから「本当に大丈夫かなー」と思いつつ、他に方法が無いので預けることに。
この途上国でビジネスする上で一番大切なことは信頼だと身に染みて分かりました。
↑マーケット市場。牛がいっぱいいます
いきなり問題山積み!?
「じゃあ速攻で牛舎作って、さっさと運んでしまいしょう」と思ってました。
というよりも牛舎自体は牛買う前から早く作れってウガンダ人の相棒に急かしてたけど、出来上がらなかった。
というわけで以前にも増して急かしたが、「コンクリート敷くために30万シリング(約1万)が必要」とか言ってきやがるから「じゃあコンクリートは必要ない」って言っても相棒が「俺が金を見つけてくる」って言い張るからなかなか進まない・・・。
そんなこんなでしたがとりあえずコンクリートなしの牛舎は出来上がったので、牛を運べるようにはなり・・・
念願の牛が来た!
こうなったら牛の所在があやふやになる前に、一刻も早く牛を運び入れることを優勢に。
ちょうど日本人の獣医さんが妊娠鑑定に来て頂けることにもなっていたので、相棒
に「日本人の獣医さんが来るから、すぐに輸送しなきゃいけない!」と言って急かしました。
輸送費に30,000シリング(約1,000円)かかり、当初輸送費は相棒が払う予定だったが、「払う払う詐欺」をして話が進まないので、僕が肩代わりすることに。
それでも無事同じ牛が来たから結果オーライ。
まとめ
ついに牛を買い、輸送も無事終了してホッと一息です。
色々神経すり減らすこともありましたが、牛について勉強したことや多くの人に出会えたことはかけがえのない財産です。
何より日本で牛を飼うことは個人では不可能に近いですからね。
そういう意味ではなかなかできない経験ができるのも途上国ならではというところです。
そのおかげでついに口座0ドルになりましたが・・・
ボンビーボーイ始まります。