途上国に行ったら「お金・食べ物くれ」の嵐〜それに対する返答の仕方とは?〜
mpako sente!
ルガンダ語で「お金くれ!」です。
途上国に行けばこの「お金・食べ物くれ!」の嵐です。
街行く人に止められては、この言葉を言われます。
これが旅行とかだと「あぁ、こんな世界もあるんだな。」というカルチャーショックで終わります。
旅行は一時的ですからね。
しかし途上国に住んでるとこうはいかない。
いつでもどこでもこの言葉を浴びせられます。
これにストレスを感じる人も多いようで、友達のアメリカ人は「ウガンダ人とは仲良くできない」とまで言ってます。
もちろん僕も少なからずストレスを感じるのですが、「何か良い返しはないかなー」と思い、考えました。
①交換条件を出す
最初の頃よく使っていたのはこの方法。
ウガンダ人「お金くれ!」
浅羽「お金くれたら何してくれる?」
ウガンダ人「?」
まさかそんな返ししてくると思わなかったらしく、戸惑うウガンダ人。
この後の会話でよくある定時条件は「女を紹介する」です。
まあいりませんよね。
僕には大好きな彼女がいるので。
②自分も「お金くれ!」と言ってみる
ウガンダ人「お金くれ!」
浅羽「お金くれ!」
ウガンダ「いやいやお前何言ってんだ(笑)俺が欲しいんだよ!」
浅羽「お金くれ!お金くれ!」
タカアンドトシの「俺だ!俺だ!俺だ!」のように使います。
これは意外と使えます。
最終的にウガンダ人も笑って、もうこいつ相手にしないってなります。
③無視する
上記二つはエネルギーが必要です。
①交換条件を出すはなんだかんだ長く話すことになりますし、②自分も「お金くれ!」と言ってみるも元気がないとできません。
僕も活動から帰って疲れてる時は無視することが多いです。
まとめ
一番簡単なのは③無視するですが、できる限り現地の人と話すことをおススメします。
というのも話してみると分かることもあります。
僕は村で「子供が学校に行く費用が払えないからお金ちょうだい。」と言われて、「子供を学校に行かせてあげたいと思う人もいるんだな。」とかが分かりました(学校に行かなくてもいいという親もいるので)。
また日本人をただからかってるだけのことが多いです。
外人が途上国で歩いてるだけでも珍しいですからとっかかりとして、「お金、食べ物くれ!」と言ってるだけかもしれません。
「子どもの権利を守る」シンポジウムに行ってきました!
以前の記事で出張授業を展開することを書きました。
最近小学校に行ったり、障害者支援学校に行ったり、何かと子どもに関係する活動に関わってますが、今回は「子どもの権利を守る」シンポジウムに参加してきました。
というかそんなものアフリカであるのかよって思いました(その前にそこらへんの大人たち、鞭で子どもたちを叩くのやめなさい)。
これが想像以上にクオリティが良かったので、今回はこのシンポジウムについて紹介します。
まず受付で参加料15,000シリング(約450円)払います。
するとノートとペンが貰えます。
↓特注品です
子どもに関わる活動をプレゼン
警察署や病院、NGOなどの各団体が子どもに関係するプレゼンをしていきます。
自分の任地で色々な団体がどんな活動しているのか分かって、勉強になりました。
またシンポジウム開催前のミーティングにも出ましたが、警察官が子供の虐待の実態などを話していて、アフリカ人にもそういう意識があることが分かりました。
子供たちによるショー
途中アイスブレイクで子供たちによるショーがありました。
小学校の子供たちがアフリカならではのダンスを踊ったりしてました。
個人的には耳が聞こえない子供たちがダンスをしていて、どうやってやってるのか不思議に思うのとともに、子供たちの底知れぬ能力に感動しました。
まとめ
ウガンダ人は普段子供たちを鞭で叩いたりしてるので、子供の権利もへったくれもないと思ってましたが、アフリカでもこのような活動があることに驚きました。
途上国では人身売買や児童労働など子供の権利に関する問題が数多く存在しますが、このような活動が広がってくれることを願うばかりです。
↓参加証もありました
2年間のビジョン
以前の記事で「2年間で3言語以上は話せるようになる」と宣言しました。
というのも首都に来て、先輩・後輩隊員と話していた時に思ったこと。
後輩隊員「協力隊終わった後って就職先とかJICAが支援してくれるんですよね?」
先輩隊員「うーん、どうなんだろうね。」
僕の意見としては、もちろん支援制度はあると思いますが、最後は本人の力次第だと思います。
実際先輩隊員から聞いた話で、帰国した先輩隊員で就活に苦労してる人や教採に落ちたという人もいます。
企業からしたら
面接官「君はアフリカで何してきたの?」
協力隊員「井戸直してました!」
面接官「で?うち(会社)に入ったら何ができるの?」
現実は甘くありません。
また「支援してくれるから大丈夫だ。」と思って2年間過ごすより「ヤバい、このままでは2年後無職だ」と危機感を感じて、勉強なり活動に精力的に動く方が自分のためになります。
なにより努力した人の発する言葉ってやはり違うなって僕は感じます。
なぜ言語にこだわるか?
ここで僕が言語にこだわる理由としては、数字に表すことができるからです。
TOEIC800点だったり、英検2級だったり、その人がどれくらいできるかを数字で表すと人間はイメージしやすいからです。
もちろん就活で活動のことを話しても良いのですが、いくらすごい活動だったとしても相手がそれをイメージできなければ意味がないし、言葉で嘘をつくことは簡単です。
また今は現地語を勉強していますが、以前の記事で現地語をそこそこ話せるようになった恩恵について書きました。
言語はその地域の話者たちとつながる大きな足がかりでもあるのです。
どんなにすごい人や良い人でも意思疎通が取れなければ、その人のすごさや良さは分かりません。
それくらい言語を侮ってはいけないと僕は感じてます。
2年間で4言語まで話せるようになる
ここで一つギアを上げて、あともう一言語いこうと思います。
この2年間という時間は日本で生活していた時より遥かに勉強の時間を取れる。
この2年間という貴重な時間をあなたは何に使いますか?
筆頭候補は中国語です!
それ以外にオススメの言語あれば教えて下さい!
まとめ
今回は協力隊の2年間という長そうで短い貴重な時間を何に使うかを考えました。
僕は4言語まで話せるようになることを目標にしましたが、それは人それぞれ自分のためになることだったら何でも良いと思います。
とはいえまだ現地語も55%くらいしか理解できないので、あと4ヶ月さらにギアを上げていきます!
技術補完研修②~コミュニティ開発研修~
最近ウガンダに来た新隊の人たちに「技術補完研修行く時、浅羽さんのブログの記事を参考にしました!」と言われたので、振り返りも兼ねて書きます。
2月は栃木にあるアジア学院で農業研修に行きましたが、3月上旬は東京の市ケ谷でコミュニティ研修に行ってきました。
masayoshi-asaba-africa.hatenablog.com
この研修はコミュニティ開発という職種の人達が集まる研修です。
そもそも職種って何?
青年海外協力隊に応募する時は120以上の職種があります。
具体的には看護師や小学校教育など資格がないと受験できないものから資格のいらないなんでも屋さんのようなコミュニティ開発もあります。
ちなみに僕はこれです。
この研修は同じように7月頃世界各国に派遣されたコミュニティ開発のメンバーが一同に集う研修でした。
(本当は昼間の真面目な様子の写真を載せたかったのですが、facebookグループの写真に飲み会の写真しかありませんでしたw)
ではこの研修で得たことをを書きます。
①情報収集手法を学べた
マッピングやPCM手法などをワークショップを通して学べたことはとても良かった。
訓練所でもマインドマップやKJ法などを勉強する講座がありますが、本当に表面的に勉強する程度です。
それに比べるとかなり実践的で、今でも記憶に残ってます。
②仲間ができた
本当に毎日飲んで、お金も体力もきつかったですが、全員と話し、顔と名前を覚えることができました。
この研修後もみんなで飲んだり、個人的にご飯行ったり、仲良い人とは日本代表のサッカーの試合を見に行ったりしました。
今でも活動のことや活動のこと以外も連絡を取ったりするくらいです。
③JICAという組織を少しだけ分かる
この研修で講義して頂ける先生は2人いるのだが、この先生たちがJICA本部の人ではなく、大学教授の方々である。
なので要望調査票通りの要請にはならないことやJICA内部のことを赤裸々に教えてくれます。
まとめ
今回は備忘録という意味も含め、研修を振り返りました。
研修自体は全部日本語だし、同じ職種の人たちが集まるので、話も合いやすいし、とても楽しかったです!
ただ僕が感じるにコミュニティ開発のメンバーは資格がない分、語学やコミュニケーション能力だったり何かしら秀でてる人が多いと感じました。
現地語でニュースが分かるようになりました→そのための3つの勉強法
任地生活も3カ月経過し、ウガンダでの生活も4カ月が経過しました。
2年間の内、6分の1が終了です。
あっという間ですね。
この1か月間も毎日現地語(ルガンダ語)の勉強をし続けてきたのですが、果たしてどのくらいになったのか・・・?
ニュースが分かるようになった
僕は1週間に1回サウナに行くのですが、そこにテレビがある。
最初の頃は何も分からなかったが、映像のおかげもあってようやく分かるようになってきた。
9月の途中は成長が見えなくて「この勉強やってる意味あるのか?」と思う時もありましたが、努力すれば必ず成果は出ます。
ではこの1カ月の勉強法を紹介します。
①Wikipediaに載ってる文法をまとめる+覚える
以前にExcelで単語帳を作った記事でも書きましたが、Wikipedia先生は本当にすごいです。
ちなみにこのページで単語帳見れるようにしました。
文法や数字の数え方などをまとめたシートもあるので、ルガンダ語を一通り勉強できるページになりました。
ではWikipedia先生に載ってる文法を今回は一部分だけ紹介します(上記のページにもございます)。
■時制
■否定
■派生表現
(※スマホでは見にくいので、興味ある方は拡大して見て下さい)
他にも特殊な表現や派生の組み合わせなどがありますが、今回はこの辺にしておきます。
②動詞の変化形218単語暗記
ルガンダ語には動詞の変化形があります。
英語でいう過去形、過去分詞形のようなものですね。
ただルガンダ語では一つしかありません。
これを使って、過去形、現在完了形など数多くの表現ができます。
例えば「見る」という単語である「oku-laba」は「labye」になります。
Nlaba(私は見る)
→Nnalabye(私は最近見た):近過去(18時間以内)
→Nlabye(私は見た):現在完了(今完了した要素が強い)
③覚えた1000単語の復習
一回完全に覚えたと思っていても人間すぐに忘れるものです。
覚えた1000単語の中でも動詞から復習します。
その理由は動詞を覚えるだけで動詞から派生される名詞などが分かるからです。
oku-limi(育てる)→omulimi(農家)
※人間名詞接頭辞「omu」を加える
まとめ
現状では理解度55%というところまできました。
ルガンダ語検定があれば、5級くらいは受かる気がします。
とは言っても仕事の話はまだまだ分からないことが多いです。
次の1カ月は文法+農業関係の単語を覚えていこうと思います。
TOEIC275点だった僕が805点まで上げた4つのこと
以前に大学のホームページに紹介された記事を書きました。
masayoshi-asaba-africa.hatenablog.com
この中で協力隊に受かるために大事だと思うことを書きました。
自分で考えるに①社会人経験がある、②TOEICの点数と思いました。
実を言うとTOEICに関しては、もともと275点しかありませんでした(リーディング70点ってどうしたら取れるのか・・・)。
僕は留学をしたこともないですし、大学受験もAO入試なので、ロクに勉強してません。
そこで今回はクソみたいな点数だった僕がいかにして805点まで点数を上げたかを書きます。
①模試を解く
まず自分のレベル・問題点を知らなければどのように対策を立てればいいか分かりません。
自分の点数を知りましょう。
ここで落胆してはいけません。
どんな人でも最初はできないものです。
↓オススメはこの本!解き方のテクニックも書いてあり、とても参考になります(僕も使いました)。
月額2,000円ですが、模試受け放題でランキング表示までしてくれます。
1カ月集中してやる分には良いかもしれません。
②復習し、知らない単語を覚える
解いた模試を復習し、知らない単語をピックアップしていきます。
この知らない単語を覚えるだけで、一気にスコアが上がると言っても過言ではありません。
語学は所詮暗記です。
↓知らない単語をノートにピックアップして、毎日見返します
③苦手なパートを繰り返しやる
TOEICのテストには7つのパートがあるのですが、ある程度聞ける・読めるようになってきたら、パートによって点数が高いパートと低いパートが出てきます。
この低いパートを集中的に解く。
これは模試を使ってもいいし、パート専用のテキストでも良いです。
↓こういうパート別の問題集があります。
④時間を決めて解く
TOEICのテストはとにかく時間が足りないと言われています。
その理由はリーディングセクションで膨大な問題数があるからです。
本番同様時間を決めて、早く解くことに慣れなければなりません。
「早くかつ正確に」の精度を上げていきます。
まとめ
今回はTOEICの点数を上げるためにした4つのことを紹介しました。
この中でも「②復習し、知らない単語を覚える」はかなり重要です。
僕は模試2時間に対して、復習を4時間かけてました。
復習はなによりも大事です。
ちなみに僕の勉強法だと投資した金額は模試とパート別の問題集のみです(恐らく1万円きってるんじゃないかと・・・)。
TOEICは805点まで上げましたが、一つだけ言いたいことが・・・
たとえTOEICの点数が高くても話せるようにはならないので、悪しからず!
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本当のボランティアとは?~帰国直前の先輩隊員から聞いた言葉より~
最近毎週首都に上がってます。
この首都に上がってくるのも一長一短なのですが、今回は長所に関連したことを書きます。
僕は任地縛り後、9週連続で首都に上がってるのですが、こう毎週上がってると自然と先輩隊員とも仲良くなります。
本音を言えば僕は「任地にこもりたい派」です。
しかし研修・歓迎会・会議等数多くのイベントがあり、そうも言ってられないのが実情です。
僕も遠路はるばる首都へ上がってくるなら(たった2時間、されど2時間)、自分の活動のために参考になる発見を先輩隊員と話して見つけたいものです。
そんな中、何気なく帰国直前の先輩隊員と話していて言われた一言
本当のボランティアは僕らの目の前にいる人を助けることじゃない。
ウガンダ北部の本当に生活に困ってる人や学校に行けない子供たちに教えることだ。
「確かにな」って思いました。
僕らJICAボランティアの目の前にいる人たちは、本当に食べるのに困ってる人はかなり少ない。
かと言ってJICAボランティアは規定上、危険地帯には行けない。
また学校隊員でも学校に配属され、月〜金まで学校があるため、余剰の活動をすることは難しい。
本当のボランティアがしたければ、NGOとかの方が向いてるかもしれません。
しかしそれでも自分にできることは何かを今回は考えました。
学校に行けない子供たちに「教育」を届ける
HIVフォローで村を回ってると、学校に行けていない子供たちをよく見かけます。
もともと「教育に関わることもこの2年間でやりたいなー」と思っていたので、パッとひらめきました。
それが「この子たちのために出張授業を展開すること」です。
僕の現状の長所は①バイクを持ってる、②現地語もそこそこ話せる
学校隊員はバイクがないので、村に行くのは至難の技です。
また学校に行けていない子供たちは英語を教わる機会が少ないので、英語も喋れない。
これは自分にしかできないかもしれないと思い、始めることにしました。
幸いにも黒板とチョークと黒板消しを日本から持ってきました。
ということで先週より学校に行き始めて、授業を見ています。
まずは学校の授業がどんな感じかを見ないと、ウガンダの教育がどんな感じか分かりませんからね。
小学校3つ(全部私立)と障害者支援学校1つに行きましたが、学ぶことも多いです(私立小学校について質問ある場合はどしどしどうぞ!)。
まとめ
僕の周りにいる農家さんたちは、本当に食べ物に困っている人たちは少ないです。
お米普及は収入向上なので、一段階上のステップと言えます。
それでもウガンダ北部に行くことはできないので、地域の子供たちのために、出張授業をすることにしました。
もちろんお米の活動も妥協しません。
土日とかを使って動けば良いことです。